誰もが持つ創造性に目を向け
自分なりの方法で「よりよく生きる」ことを考える
DIY (Do It Yourself/自分でやってみる)の展覧会──。
この展覧会では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と
2組の建築家を紹介します。
DIY(Do It Yourself /自分でやってみる)とは、目の前の問題を自分自身の工夫で解決していくアプローチのことです。日曜大工や住民主体のまちづくりなど、私たちの身近な場面で実践されています。DIYはより良く生きるための方法であると同時に、不便や困難を乗り越えるための手段でもあります。その過程では、自ら手を動かすことで得られる気づきや達成感といった「つくるよろこび」も味わえるのではないでしょうか。
本展では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家を紹介します。身の回りのものでつくる作品や、多様な人が関わる場のデザインに加え、震災や経済的な事情により何もない場所に立たされた人々の切実な営みにも焦点を当てます
展覧会関連イベント
①7月26日(土) 14:00~15:30 伊藤聡宏、宮澤祐子・横溝惇(スタジオメガネ建築設計事務所)
②8月16日(土) 14:00~15:30 青木彬(インディペンデント・キュレーター)
③8月22日(金) 14:00~15:30 若木くるみ
④9月14日(日) 10:30~12:00 瀬尾夏美、野口健吾 聞き手:永井玲衣(作家)
⑤9月26日(金) 18:00~19:30 伊藤喜彦(東京都立大学 准教授)
⑥10月5日(日) 14:00~16:00 久村卓、ダンヒル&オブライエン
伊藤聡宏設計考作所 Akihiro Ito Architects
一級建築設計事務所。長野県を拠点とし、空き家の調査・利活用、地場の職人技術(漆芸・木工など)の紹介、手工芸品の製作、農作物や消費材の自給生産など、建築を軸に地域の環境風土や暮らしに新たな関係性をつくる幅広い活動を行っている。主な活動に「誰でもできる建築教室」、「麻太の家」、「奈良井とおいち」などが挙げられる。本展では、多摩市を拠点に活動するスタジオメガネ建築設計事務所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。
スタジオメガネ建築設計事務所 7studiomegane architects
一級建築設計事務所。多摩ニュータウンの商店街に事務所を構える。設計事務所を地域に開き、アートやデザインに従事する人々並びに地域住民と共に、多様な人が関われるオルタナティブ空間「STOA」を自主運営している。地域に開かれた文化の発信拠点を目指すSTOAは、未完成のままに地域と反応しながら変化することを大切にしている。また、消費を目的とせず、訪れる人が思想に耽ることができる場を目指している。本展では、長野県を拠点に活動する伊藤聡宏設計考作所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。