本講座では、東京都現代美術館の「コレクション」に焦点を当て、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」に展示中の作品、または屋外に設置された作品を手がけた作家たちによるトークを3回シリーズで行います。
1回目は、日常のささやかな現象を取り入れた動きのある作品と、切手や博物図鑑などを組み合わせた繊細なコラージュ作品を手がける2人組のアートユニット、片岡純也+岩竹理恵を迎えます。現在開催中のMOTコレクション展では、片岡純也+岩竹理恵の、電球やファンを用いて物理現象を再現した立体作品《回る電球 #4 霰》や、風景と人体図などの切り抜きから類推や連想を重ねて、50以上のコラージュで組み合わせた平面作品《内包される風景》などを展示しています。「ものごとの原因と結果のおかしみ」というテーマで、2人の作家が制作において大事にしていることや着想の源を伺いながら、これらの所蔵作品を紐解いていきます。