展覧会「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル —— ハイジュエリーが語るアール・デコ」の開催を記念し、〈レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校〉の講師によるトークプログラムを開催します。
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【アール・デコの旅:パリから世界へ、そして再びパリへ】
1925年のパリ万博で、世界はアール・デコに出会いました。そのまばゆいモダニティは、あらゆる装飾芸術にインスピレーションを与えていきます。この革新の中心地となったパリでは、多くの国々が自国のクラフツマンシップ(職人技)を披露しました。フランスから世界へ、そして日本へ。アール・デコは広がり、朝香宮夫妻はヨーロッパでの見聞をもとに東京に自邸を建てます。
しかし、そもそも世界がパリの芸術家たちにインスピレーションを与えていなければ、アール・デコは存在しなかったでしょう。文様から素材まで、アジアや東洋はフランスの芸術家にとって重要なインスピレーションの源となっていました。
アール・デコへの旅とは、地理的な旅であると同時に、時代を超えた旅でもあります。この芸術潮流は、過去の芸術、例えば18世紀の様式に根ざし、影響を受けているからです。そして何よりも、時を超えるインスピレーションの源として、アール・デコは現代の創造性をも育み続けています。東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)は、まさにこうしたアール・デコの精神を今に伝える存在なのです。
企画協力:レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校
画像:ロングネックレス/1924年/プラチナ、エメラルド、ルビー、サファイア、オニキス、エナメル、ダイヤモンド/ヴァン クリーフ&アーペル コレクション ©Van Cleef & Arpels