展覧会「共棲の間合い -『確かさ』と共に生きるには-」のギャラリートーク。
担当学芸員が作品解説を行います。
展覧会名:共棲の間合い -「確かさ」と共に生きるには-
会期:2024 年 2 月 10 日 ( 土 ) – 5 月 12 日(日)
開館時間: 11:00- 19:00
休館日:月曜日(2 月 12 日、4 月 29 日、5 月 6 日は開館)、2 月 13 日、4 月 30 日、5 月 7 日
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1、2、交流スペース
入場料:無 料
出展作家:折元立身、酒井美穂子、スウィング、村上 慧
主催:(公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
展覧会ウェブサイト:https://inclusion-art.jp/s/kyouseinomaai
*開催内容は、都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。
折元立身(ORIMOTO Tatsumi)1946 –
神奈川県川崎市生まれ。現代美術の前線で40年近く活躍する現代美術家。顔にパンを巻き付け街中に繰り出すパフォーマンス「パン人間」や自身の母の介護を作品とする「アート・ママ」など、生活と芸術の境界を揺るがしながら、コミュニケーションのあり方を愛とユーモアを交えて問いかける作風が国際的に高い評価を受けている。近年の主な個展に「折元立身-昔と今-」(尾道市立美術館[広島]、2018年)など、国内外の美術館での展示歴が多数ある。
酒井美穂子(SAKAI Mihoko)1979 –
滋賀県生まれ。1996年から「やまなみ工房」に所属している。酒井は28年以上、どこであってもだれと居ようとも、即席麺「サッポロ一番しょうゆ味」を片時も放さない。それを食べるわけでもなく、ただ握り、ビニールの擦れる音を聞き、微かな反射を眺めつづけている。人と物との間に流れる時間や無言のやり取りは、酒井にとってのかけがえのない瞬間を感じさせる。近年の展示に「無意味、のようなもの」(はじまりの美術館[福島]、2018年)などがある。
スウィング(Swing)2006 –
スウィングは2006年より京都にて活動を開始した、障害のある人ない人およそ30名が働く福祉施設。既存の仕事観や芸術観にとらわれない自由な仕事や表現活動を基軸とした事業を行っている。清掃活動「ゴミコロリ」、絵画や詩やコラージュの創作活動「オレたちひょうげん族」のほか、展覧会の実施やフリーペーパーの出版、ラジオ配信など、自主的な発信を伴う活動は多岐にわたる。近年の展示に「Swing×成田舞×片山達貴 展覧会『blue vol.2 ― 捨てられないものが物語ること』」(THEATRE E9 KYOTO[京都]、2022年)などがある。
村上慧(MURAKAMI Satoshi)1988 –
東京都生まれ。2014年より、自作の発泡スチロール製の家を持ち運びながら国内外で移動生活を行うプロジェクト「移住を生活する」を行い、既存の住居や生活様式を問い直してきた現代美術作家。「住むことのパターン」を展開している村上は近年、落ち葉の発酵熱や気化熱の冷房効果を利用するなど、電気を使わない冷暖房空間の開発に取りくんでいる。近年の展示に「村上慧 移住を生活する」(金沢21世紀美術館[石川]、2020-21年)などがある。