手紙やはがきやビデオレターなど、直接顔を合わせることのないメディアを通じ、「今ここにいるわたし」と「今ここにいないあなた」が繋がるアートプロジェクト、レター/アート/プロジェクト 「とどく」。10月8日開幕の「とどく」展は、3年間にわあるプロジェクトの集大成となる展覧会です。
このイベントでは、美学者の伊藤亜紗さんをゲストに迎え、利他という概念を手がかりに共生社会や多様性の意義について語り合います。
登壇者:伊藤亜紗(東京工業大学 教授)、小川 希(ディレクター/キュレーター)
東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授。MIT客員研究員(2019)。専門は美学、現代アート。もともと生物学者を目指していたが、大学3年次より文転。2010年に東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻美学芸術学専門分野博士課程を単位取得のうえ退学。同年、博士号を取得(文学)。主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『どもる体』(医学書院)、『記憶する体』(春秋社)、『手の倫理』(講談社)。WIRED Audi INNOVATION AWARD 2017、第13回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、第42回サントリー学芸賞受賞。
ウェブサイト:https://inclusion-art.jp/s/todoku
3年間の「レター/アート/プロジェクト『とどく』」の集大成となる展覧会。
本プロジェクトは、2020年からスタートし、手紙やはがきやビデオレターなど、直接顔を合わせることのないメディアを通じ、「今ここにいるわたし」と「今ここにいないあなた」が繋がるアートプロジェクトです。現代アートの分野で活躍する3名のアーティストが、多様な背景を持つ人々と協働しながら、コミュニケーションの様々な形を模索してきました。 時や距離そしてそれぞれの境遇を超え、互いの異なる想い=アートが「とどく」、その邂逅の瞬間をご覧いただければと思います。
ディレクター/キュレーター:小川 希(Art Center Ongoing 代表)
参加作家:大木裕之、齋藤春佳、田中義樹
主催:(公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 東京都渋谷公園通りギャラリー
協力:NPO法人ピアサポートネットしぶや、児童養護施設子供の家、 橋本一郎(亜細亜大学 特任准教授)