音楽やダンス、演劇、対話など、展示という形式では扱うことが難しい「生の表現」が生まれる場を、アーティスト同士や観客の反応を踏まえながら展開するプログラムです。枠に収まらない表現を、渋谷にあるギャラリーの特性を生かしたサイトスペシフィックなパフォーマンスとして共有することを目的とした、東京都渋谷公園通りギャラリーが行うパフォーマンス・シリーズ「RAW」。
シリーズ3回目の開催となる「真っ赤なアイドル “AKAZOKU”がやってくる」にも出演するダンス・カンパニー「あら・おるズ」のうち5名が出演する映像作品の上映後、作品関係者らをゲストに招いたトークイベントを開催いたします。
金沢市を拠点に自由な身体表現を楽しむダンスカンパニー「あら・おるズ」より5人が出演する映像作品を上映します。この作品は、身体表現と言語表現の2つのコミュニケーションツールを使って、人々が「好き過ぎて仕方がない気持ち」を織りなす様子をとらえた映像作品です。
[ 出演 ] 林 芳樹 玉野昌弘 沼澤森絵 浅永弥亮 魚 琳太郎 なかむらくるみ
[ 音楽 ] 音遊びの会 とくさしけんご
[ 協力 ] (公財)金沢芸術創造財団 ラッキーソックス 小松マテーレ株式会社 角谷美由紀
[ 映像演出 ] 野田 亮
[ 演出・振付 ] なかむらくるみ
予告編:https://vimeo.com/666432143
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この『なやみの種』という作品には、「好き過ぎて仕方がない気持ち」が5人のダンスとインタビューを通じてとらえられています。ダンスをコミュニケーションツールの一つとして考えると、世の中にはもっとさまざまなダンスが存在してよいのではないか、と思えます。そしてダンスと同じように、一人ひとりの個性や社会の多様さに改めて目を向けてみたり、他者や自分自身の身体、ものとの関わり方を思考したりするきっかけにこの作品がなったらと願っています。
なかむらくるみ
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①2023年7月29日(土) 上映|13時30分~ トーク|14時20分~
②2023年7月30日(日) 上映|13時30分~ トーク|14時20分~
1日目:細馬宏通(早稲田大学文学学術院 教授)、なかむらくるみ、野田 亮
2日目:なかむらくるみ、野田 亮
※その他、参加するにあたり、必要なことやものがありましたら、お気軽にご相談ください。
日本の美意識や文化に回帰しながらも、新たな価値の発見や表現の創造を模索、実験しながら映像制作を行っている。国や地域が抱える社会問題やマイノリティとマジョリティの関係性などへの関心も深い。ダンスドキュメンタリー映像作品『なやみの種』(なかむらくるみとの共作)2021年公開、「音遊びの会」ドキュメンタリー映画『音の行方』(撮影・編集・監督)2022年公開。
石川県金沢市生まれ。石川県を拠点に活動。人の身体が持つ可能性をダンス(身体表現)というコミュニケーションツールを使って発信している「ソコニダンス」を主宰。国内外の美術博物館や福祉施設、特別支援学校等でワークショップを実施。さまざまな人の身体の美しさを社会に魅せる作品を制作・発表している。ダンスカンパニー「あら・おるズ」ディレクター。