子どものプログラム「Kids meet」シリーズは、 さまざまなバックグラウンドを持つ子どもたちが、アートの体験を通じて偶然の出会いや想像もできないものごとと巡り合い、対話する機会を創出します。この体験によって、子どもたちの世の中をみる視点や世界がひろがり、さまざまな価値観を尊重する豊かな想像力が引き出せる場を目指します。
シリーズ3回目となる今回は、石川県を拠点に活動しているダンスアーティストのなかむらくるみさんと、なかむらさんがディレクターをつとめるダンスカンパニー「あら・おるズ」のたかちゃん、たまぴー、もりさんを講師に迎えます。「あら・おるズ」は、金沢市を拠点に自由に身体表現を楽しむダンスカンパニーで、知的や身体的な障害のあるメンバーがダンサーとして参加しています。 個性ゆたかな講師たちとそれぞれの「ことば」によるコミュニケーションを体験します。時間をかけて「わからない」を楽しみましょう。そして、体験したことを音楽にあわせて、「ことば」ではなく「身体」で表現してみます。2日間連続のワークショップです。
あうたびに、紙袋いっぱいに詰まったラブレターをくれる人がいます。また、思いうかばないようなかたちのものをチラシで大量につくる人や、いつも自分のカバンに入っている物を嬉しそうに見せてくれる人もいます。はじめのうちはなんでそうなるの?という、「わからない」という気持ちがありました。でも今になって振り返ると「わからない」がそこにあったからこその出会いや、そこから長く続く人間関係に恵まれてきたように思います。今回のワークショップではまず、自分以外のだれかの日常に出会い、それとじっくり向き合いながら体験する時間をもちます。そして、その体験を身体での表現へと変換してみます。わからないことや戸惑うことはこれから先、山ほどある気がします。そんな数々の人やモノ、コトとの出会いの中で生まれる、自分の中の素直な感覚や気持ちを大切にしたいと思えるひとつの小さなきっかけになりますように。
なかむらくるみ
※全2日間で1つのプログラムです
[1日目]2023年8月5日(土) 13:00-16:00
個性ゆたかな講師たちとそれぞれの「ことば」によるコミュニケーションを体験します。
[2日目]2023年8月6日(日) 13:00-16:00
1日目に体験したことを音楽にあわせて、「ことば」ではなく「身体」で表現してみます。
※障害のあるなしにかかわらず、どなたでも参加いただけます。
※原則、2日間参加可能な方
※その他、参加するにあたり、必要なことやものがありましたら、お気軽にご相談ください。
石川県金沢市生まれ。石川県を拠点に活動。人の身体が持つ可能性をダンス(身体表現)というコミュニケーションツールを使って発信している「ソコニダンス」を主宰。国内外の美術博物館や福祉施設、特別支援学校等でワークショップを実施。さまざまな人の身体の美しさを社会に魅せる作品を制作・発表している。ダンスカンパニー「あら・おるズ」ディレクター。
自分のカバンに入っている持ち物を嬉しそうに見せてくれる人
思い浮かばないような形のものをチラシで大量につくる人
紙袋いっぱいに詰まったラブレターをくれる人
2019年に発足した、金沢市を拠点に自由に身体表現を楽しむダンスカンパニー。なかむらくるみがディレクターをつとめる。毎月1回ワークショップを開催し、知的や身体的な障害のあるメンバー約20名がダンサーとして参加している。野田 亮(映像作家)となかむらくるみとの共作『なやみの種』では、5名のメンバーが出演。