フォーラム・アール これからを話そう vol.2
2023年12月10日(日)
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伝統ある町、金沢。 でもちょっと待って? そんな伝統も、金沢の自然があってこそ。 そんな自然と人間とが生み出した景観を「文化的景観」と定め、その関係を守る法律が日本にはあり、金沢21世紀美術館を含む金沢の城下町一帯も、重要文化的景観として国の文化財となっています。一方的に景観を守るのではなく変化には寛容で、むしろ現代を生きる私たちが、自由に新しい文化を築くための法律と言えるかもしれません。 こうした取り組みを進めてきた奈良文化財研究所景観研究室の惠谷浩子さんと、歴史と自然と戯れる方法を考えます。
聞き手:本橋 仁(金沢21世紀美術館 レジストラー)
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惠谷浩子(えだに ひろこ)
奈良文化財研究所文化遺産部主任研究員。1983年生まれ。専門は造園学。京都や宇治、四万十川流域をはじめとする全国各地の文化的景観の調査研究に携わり、土地の自然、地域の来歴と現在から、それぞれの地域らしさと持続のあり方を探求している。共著に『地域のみかた-文化的景観学のすすめ』、『都市の営みの地層-宇治・金沢』など。日本造園学会田村剛賞、日本イコモス奨励賞、造園大賞を受賞。