高橋龍太郎コレクションは、2000年代以降の日本の現代美術の重要作家の作品を網羅的に収集してきたことで知られています。今回のMOT美術館講座では、現在開催中の「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」展より、日本の現代美術の「いま」を考えるにあたってのいくつかの重要なトピックをもとに、共通点と異なる視点をそれぞれに持つ気鋭の出品作家たちの対話を3回シリーズで行います。
第1回は、ストリートの目線から発想し、特に東日本大震災以降、社会的事象と自分たちのリアリティを接続させながら活動してきたふたつのコレクティブ、Chim↑Pom from Smappa!GroupとSIDE COREです。
講師
Chim↑Pom from Smappa!Group × SIDE CORE
モデレーター
藪前知子(東京都現代美術館 学芸員)
講師プロフィール
Chim↑Pom from Smappa!Group
2005年に東京で結成されたアーティスト・コレクティブ。メンバーは卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀。現代社会の出来事に反応した作品やプロジェクトを世界各地の展覧会で発表するだけではなく、さまざまな自主プロジェクトも企画している。近年の主な個展に「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」(2022年、森美術館、東京)、「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」(2020年、ANOMALY、東京)、「Threat of Peace(Hiroshima!!!!!!)」(2019年、Art in General、ニューヨーク)などがある。
2022年4月、Chim↑PomからChim↑Pom from Smappa!Groupに改名した。
SIDE CORE
2012 年に東京で結成されたアーティスト・コレクティブ。メンバーは高須咲恵、松下徹、西広太志。映像ディレクターとして播本和宜が参加。ストリートカルチャーを切り口として、公共空間における思考の転換、表現や行動の拡張を目的に、公共空間や路上などの都市空間に介入したアートプロジェクトや展覧会を数多く展開している。2024年12月8日(日)まで東京、外苑前にあるワタリウム美術館にて「SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット」を開催中。