「建物を使いながら守る」、相反するような2つの考え方ですが、どちらも当館の大切な使命です。
1933年に朝香宮邸として建てられた本館は、現在、国の重要文化財に指定されています。この大切な文化財を未来の人々により良い状態で繋いでゆくために、美術館として展覧会などの事業を行いながら、裏側ではさまざまな保存・修復、研究活動が行われています。
美術館講座 第3回目は、邸宅から美術館にするための工夫や、当館の建物の保存・修復活動についてお話します。知られざる修復の歴史、また、研究の中で見つかった当館の様々な歴史の痕跡を、みなさんとも共有する機会としたいと思います。