1925年にパリで開催された「現代産業装飾芸術国際博覧会(通称:アール・デコ博)」から100年を迎える本年、当館では記念企画として、「アール・デコ」をテーマにした全3回の美術館講座を開催します。
第1回の「アール・デコの誕生」では、三田村哲哉氏から「アール・デコ博」開催の経緯やその後の展開についてお話しいただきました。第2回は江崎聡子氏に、アメリカでのアール・デコの展開についてお話しいただきます。第一次大戦で疲弊した欧州に代わり、「世界の工場」として急激に発展を遂げていた当時のアメリカ。旺盛な購買力のある市場を前にして、アメリカでのアール・デコはフランスを含む欧州とは違った展開をみせます。これまで当館ではあまり触れてこなかった視点であり、とても興味深いお話しになると思います。
【講師】
江崎聡子(聖学院大学人文学部欧米文化学科准教授)