東京都美術館のアート・コミュニケーション事業は、多様な来館者にとっての「アートへの入り口」として広がりを見せています。その中心にはいつも、「美術館」という公の場で「みんなで作品をみる」活動があります。
とびらプロジェクトは、2012年のスタート以来14年間にわたり、美術館で複数の人がともに作品を鑑賞する場づくりに取り組んできました。その中で、人々が新しい自分や他者と出会い、気づきや創造性、ひらめきが生まれる瞬間を重ねてきました。作品を鑑賞する人々のコミュニティは、美術館の外へと広がり、新たな文化的つながりを生み出しています。
「作品を鑑賞する」という活動を通して、なぜそのような場や人とのつながりが生まれるのでしょうか。
今回のとびらプロジェクトフォーラムでは、アート・コミュニケータ「とびラー」をかたちづくる講座や、鑑賞の場をひらくための準備、実践のふりかえりなど、これまで積み重ねてきた取り組みをもとに、その理由を探ります。
このフォーラムが、「鑑賞」から生まれる創造的な瞬間や、そこから広がるコミュニティの形を、参加者のみなさんとともに考え、見いだしていく一歩となれば幸いです。