十和田市現代美術館で毎月開催している鑑賞プログラム「げんびさんぽ」。それぞれが作品から感じた素朴な疑問や発見を大切に、げんびサポーター(美術館ボランティア)と一緒におしゃべりをしながら、ひとつの作品をじっくりとみていきます。
今回のげんびさんぽでは、耳の聞こえない鑑賞案内人の小笠原さんをお迎えし、声も手話もつかわずに、文字や絵をかくことで互いの意見や感じたことを伝え合います。
散歩をしながら新しい景色に出会うように、一緒に作品の新たな魅力や楽しみ方を発見してみませんか?
生まれつき耳が聞こえない。アート愛好者の両親に連れられて3歳から美術館に通う。関西学院大学社会学部卒業後、会社勤めの傍ら休日には国内外の美術館や野外芸術祭を巡り、様々なアートとの対話を無上の喜びとする。徳島県立近代美術館でアートイベントサポーターとして活動し、8年目になる。その中で筆談による対話型鑑賞プログラムを企画し、現在も改訂を進行中。筆談鑑賞会を徳島県立近代美術館の他、京都国立近代美術館、高松市美術館等で実施。
美術館を訪れた人に作品をより深く味わってもらうための活動を行う。鑑賞プログラム「げんびさんぽ」では、話しやすい雰囲気づくりや、参加者それぞれの気づき・疑問を聞き出しながら、鑑賞を深めるための問いかけを行うなど、コミュニケーションを促進する役割を担う。