みなさま、こんにちは。手話マップです。
耐えられない猛暑が続いていますが、お変わりありませんでしょうか?
このたびのコロナ禍により、独自の動画を製作するミュージアムが増えてきています。
ミュージアムの休館やミュージアムに来館できないなど諸々の事情でずっと自宅にいるような方々との関係を深めたりミュージアムの楽しさを届けたりと、動画作りの目的は様々です。
動画というものは工夫次第では、正確にかつ豊かな情報を聞こえない人たちにも充分に伝えられるメディアにもなりえます。
【ミュージアムの動画】シリーズでは、各地のミュージアムで製作、公開されている動画のうち、聞こえない人でも十分堪能できる動画を紹介するとともにその動画のポイント、狙いなどをも伝えていきます。
第1回は、建物そのものがアールデコともいえる東京都庭園美術館の動画シリーズ「わたしのイチオシ」をご紹介いたします。文字テロップ付き動画です。
その動画シリーズを製作されている庭園美術館の学芸員、大谷郁さんによりますと、「このシリーズのポイントは、美術館で働くいろいろな役割の方に登場してもらうという点」であり、その美術館スタッフのイチオシには「その人の役割からの視点が反映されるので、表からは見えづらいスタッフのお仕事や、美術館を支える個人の顔もお見せ」することであり、ふだん美術館内でのトークやツアーでお会いする学芸員やボランティア以外にも多くの様々な方々によって美術館が支えられていることを改めて考えさせられます。また、私たち一般の鑑賞者よりも美術館に身近に接しているスタッフの方々だからこそ、庭園美術館の建物の気づかない所々の鑑賞ポイントを教えてくれます。そしてその「イチオシを語る時のその人(の笑顔やスタンス)が素敵」ということにも気づかされます。もちろん動画はイチオシのスポットやポイントを明確に捉えていますので、庭園美術館を訪れたらそのイチオシを探し回って見ることもおススメです。
当シリーズは8月15日現在で3本目になります。下記のURLよりご覧頂けます。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/movie/
今後も月に1本程度のペースで製作されるそうで、新たな発見に庭園美術館へ足を運ぶことも楽しみになれそうです。
(「」内は大谷さんのお言葉を引用したものです。)