このたび、府中市美術館のあたらしい取り組みとして、関根伸夫《位相-大地1》にろう通訳をつけた解説を行っています。
このプロジェクトについて府中市美術館の説明を引用します。
府中市美術館には、日本の近代以降の絵画を中心とした美術作品のコレクションがあります。現代の美術では、絵画や彫刻のような伝統的な形式にとどまらない、新しい発想や表現の形式にもとづいた作品も数多く収蔵しています。これらの作品を鑑賞することで、美術の世界の豊かな広がりを体験していただけるはずです。
このプログラムでは、現代美術の作品を1点取りあげ、すみずみまでじっくり見て、味わうことをしてみます。作品を一目見て、一瞬で自分が好きか嫌いかを判断するのではなく、まずは時間をかけて作品を読み解いていくことによって、作品の面白さを発見していくことも、美術鑑賞ではとても大切なことです。今回は、とくにろう者の方といっしょに、手話を交えて鑑賞します。
「何が描かれているのだろう」「どうしてそのような表現になっているのだろう」と考えながら見ることで、最初見たときには気づかなかったことに気づいていただけるはずです。問いを持ちながら見ることで、作品への見方も少し変わるのではないでしょうか。一見わかりにくい作品でも、じっくり見ることで作品の魅力に気づいていただきたいと思います。
手話マップは全体の助言を行いました。くわしい情報はこちらをご覧ください。
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/event_artstudio/katudo/online/jsl_isoudaichi1.html