レポート

【手話マップ・レポート vol.30】せんだいメディアテークの企画展における情報保障

せんだいメディアテーク/ 宮城県

レポート詳細 投稿日:2021年12月26日

大寒波が予想されているこの頃ですが、皆さまにはお変わりありませんでしょうか?

せんだいメディアテークで開館20周年展として開催中の「ナラティブの修復」は、東日本大震災からの10年間、メディアテークとともに地域で活動してきた美術や映像の表現者が、過去・現在・未来の社会を見据えて各々の術で語らう展覧会です。絵画、インスタレーション、オブジェ、映像、写真などと様々なメディアを通してもの語り(ナラティブ)の多様性、作家たちのコミュニケーションの捉え方の違いを窺い知ることができます。

 

その会場では、10組の作家のことばを手話動画で知ることができます。それはパネルのスタンドの根元にあるQRコードを自分のスマホで読み取るとスマホで字幕付き手話動画を見ることができます。無料で手軽なのがありがたいです。作家自身のことばによって作品制作の企図や作家のお気持ちに触れられることが、作品の鑑賞をより深めています。
また、出展作家の小森はるか+瀬尾夏美ユニットの映像作品『他者の語りを読んで、会話をする–11歳の頃について』、および佐々瞬の映像作品『追廻住宅最後の家』には字幕が付いています。映像作品を通して様々な年齢の方々の記憶、土地の記憶に触れていくこともまた「ナラティブの修復」と言えるでしょう。

■会期:2022年1月9日(日)まで
■公開時間:10時から19時(入場は18時30分まで)
12月28日(火)から1月3日(月)は年末年始休館。新型コロナウイルス感染防止などの観点から、本展の予定や内容に変更が生じることがありますことをご了承ください。
■会場:せんだいメディアテーク6階ギャラリー4200
■入場料:一般500円(大学生・専門学校生含む)、高校生以下無料、障がい者手帳・豊齢カード等をお持ちのかたは半額
■当展のURL: https://www.smt.jp/projects/narrative/

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